« 眠いぜ・・・ | トップページ | 出産レポ6 ~「産まれたよ!」 »

出産レポ5 ~我が子との対面

出産レポのつづきです。 
 出産レポ1 ⇒ 「出産レポ1~おしるしから陣痛の始まり
 出産レポ2 ⇒ 「出産レポ2~陣痛の始まり? 自宅で一人4時間がんばる
 出産レポ3 ⇒ 「出産レポ3~いよいよ破水!
 出産レポ4 ⇒ 「出産レポ4~入院。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

NSTのモニターをつけて、モニターを目の前にして陣痛イスに前かがみに座る。
モニターから吐き出されるグラフ用紙と、液晶画面の胎児心拍数値の上下する様を凝視しながら、無心に陣痛と向き合う。

もう時計を見ている余裕はなくて、痛みと痛みの間に放心し、グラフの間隔で次来る痛みを予測し、「そろそろだな」とおもうと、「キターッ!」 と大きな痛みの波がやってくる。 最初のころは陣痛を表すグラフ、波の頂上は見えていたのだけど、もうこのころには、針は振り切っていて、山のてっぺんは記録用紙に記録されていない。それでも、その山は、のぼりがあれば必ず下りがあって、それも最長90秒の辛抱。 そのサイクルが分かってしまえば、耐えられないことはなかった。

私にとって、目の前にNSTのモニターがあったことが一番ありがたかった。母がいるより、夫がいるより、誰がそばにいるよりも、気持ちも体も楽になったと思う。 いつまで続くかわからない痛みや苦しみは、コワイ。 でもサイクルが分かり、終わりが見える痛みは、けっこう耐えられるものだ。

分娩室で「何かあったらナースコールしてね」とナースコールのボタンを目の前に置いてもらい、深夜たった一人で広くてガランとした分娩室にいた。(大学病院なので、分娩室はたくさんの人が入れるように広いのだ!) この日は他に分娩する人がいないらしく、分娩棟自体も静かで隣で他の妊婦さんの叫び声を聞くこともなく、ただ静かに、自分の陣痛の痛みにだけ集中した。

分娩室を後にする前に助産師さんが、「ハッハッハッ」と小刻みに息を吐く私に、大きくゆっくりと「はぁ~~~~」と吐きましょう、と言ってくれた。 陣痛イスに座るときも、背中を大きく丸く猫背にして、お腹を抱え込むような体制が楽です、と教えてくれた。

自宅で陣痛に耐えている間に、様々な体勢をとったり、呼吸の仕方も試してみた私は、「そうそう、そうだった。その通りだ!」 と思い出し、その通りにやってみた。 すると、やはりプロの指導はすごい。 お腹に力を入れることなく、痛みをうまく逃すことができた。  自宅での陣痛に耐えるリハーサル?をやり、さらに助産師さんの的確な指導のもと、我ながら上手に陣痛をかわすことができたと思う。

そして、1時くらいかな。(もう時計を見ている余裕はない) そんな痛みの逃し方では通じなくなり、どうにもお腹に力が入ってしまう。 そう、“いきみたくて仕方がない” 状態になった。

で、とうとう、というか、ようやくというか、ナースコールを押す。

あわてて駆けつけてくれた助産師さんに、「ゴメンナサイ、もうだめです」 と 言って、そのまま陣痛イスから床に転がり下りた。 助産師さんは床に横になりますか? とマットをもってきてはくれたが、私の様子を見て「もうこれは全開だ!」と判断。 「分娩台に乗りましょう。もう、いきんでもいいですよ」と。

なんとか自力で分娩台に上り、助産師さんの言うとおりに足や腰の位置をとり、「痛いです! ああ、殴って意識をなくしてほしいくらいですぅ~」とこの後に及んで、冗談にもならないセリフを吐く。

このときは、自分の意思とは関係なく、痛みの波にあわせて、子宮に力が入る。 「いきみ」だ。

分娩台にあがって、また私は助産師さんに聞いた。  「あと何回、痛みの波を我慢したらいいですかっ!」

入院直後に「後何時間?」と聞いたのと同じ。 ゴールが知りたい。「ここまでがんばればいい」 そう思うとがんばれる。

助産師さんは 「・・・、5回です! がんばってください」

うふふ。 この助産師さんは私をやる気にさせる天才です。 ほんとうは10回くらいは、と思っていたらしいけど、またまた私に希望を持たせるために5回って言ってくれたんだって! 

このおかげで「ああ、5回ならがんばれるわ、そう思った。

でね、本当にこの後、5回目の痛みの波のときに、頭が出た。

1回の痛みに2回のいきみ。実際に分娩台のうえで回数を数えた。4回目の波が来たとき「もう出ますか? まだですか? あと1回しか我慢できません!」 と言ってしまった。 助産師さんは「スゴク、上手です! もうすぐ出ますよ! きらきらさんは、とても上手にいきんでますよ!」 と、褒め殺しか?と思うくらいほめてくれて、私も調子に乗った。 で、5回目の波(9回目いきみ)のとき、頭が出て「あたまがでましたから、もう、いいですよ!」と言われた。

4~5回目の痛みの波とき、ハナコ(ハナマル)は足を突っ張り、「あ、動いてる~」と私は言った。 「赤ちゃんもがんばってますから、きらきらさんもがんばって!」 と助産師さん。

へその緒が左足にまきついていたので、会陰切開をして、頭が出た後は助産師さんに引っ張ってもらった。

「足の間から赤ちゃんが見えますからね、お母さん見てあげてください」

そういわれて、出口の方を見つめる。

「産道をとおってきた赤ちゃんは圧迫されたので青白いですけど、すぐに赤くなりますからね!」そう言われた通り、グレーっぽい色をした赤ちゃんが見えた。

「よく、がんばった! えらいぞ!」 と私は第一声、声をかけた。つい口を衝いて出た言葉だったが、後で助産師さんが 「きらきらさんは本当に冷静でしたよね! 赤ちゃんに『よく頑張ったね』って声をかけていたのに感動しました」 といってくれた。 頭が出かかっているのに、自分の足で蹴って一生懸命産まれようとがんばったハナマルだもの。ほめてあげたかった。

10秒ほどですぐに赤くなった、赤ちゃん。 ハナマルとの初対面。 涙は出なかった。 「感動」という言葉で片付けられるほど、単純なものではなく、すぐに抱かせてもらった温かい命に対する思いは、どんな言葉も足りない気がする。

ハナマルが産まれようとしているとき、私のカバンの中から、ケータイの着信音が聞こえていた。 ああ、夫からだな、そう思った。
出産時刻は1時21分。 電話の着信履歴をみると1時20分。 もちろん夫からの電話だった。

入院してから2時間20分で産まれた我が子。夫に報告をせねば!

(つづく。 次で最後かな?)

続きがなかなかUPできず、すみませんsweat01
いつも応援くりっくありが とうございます!
 ↓↓
にほんブログ村 
マタニティーブログ 不妊から妊娠へ にほんブログ村 マタニティーブログ
 高齢出産へ

|

« 眠いぜ・・・ | トップページ | 出産レポ6 ~「産まれたよ!」 »

★産まれました」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1052324/33998047

この記事へのトラックバック一覧です: 出産レポ5 ~我が子との対面:

« 眠いぜ・・・ | トップページ | 出産レポ6 ~「産まれたよ!」 »